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株式会社 ITCS

株式会社 ITCS

株式会社 ITCSは、クラウドサービスとクラウドインテグレーションを両輪とした事業展開で、お客様のバックオフィスの課題を解決し最適な業務システム環境を提供する企業である。同社が手掛ける「ManageOZO3(マネージオゾ)」は、経費精算、勤怠、ワークフローなどのコーポレート業務の生産性向上を支援するサービス。この「ManageOZO3」に、メシウスのJavaScriptライブラリ「Wijmo(ウィジモ)」を導入した背景や成果について、同社のプロダクト開発部に所属する杉浦さまにお話を伺った。

導入した製品

  • Wijmo

導入前の状況

  1. システムの新機能にピボットテーブルやチャートが必要だった
  2. HTMLでベタ書きとなっている部分のメンテナンスコストが課題となっていた
  3. UIはライブラリに任せてロジックを組むことに力を注ぎたい

導入の決め手

  1. 求めていた機能(MultiRowやOLAP)をすべて搭載しているのはWijmoだけだった
  2. 日本仕様のコントロールの搭載、日本語による技術サポートが受けられることが魅力的だった
  3. 定期的にバージョンアップしているので今後の機能拡張を期待できた

導入による効果

  1. 表現力豊かなチャートでデータを可視化できた
  2. HTMLで複雑なレイアウトをコーディングする必要がなくなり、開発工数を大幅に削減できた
  3. ロジックを組む時間を十分に確保できた

新機能の追加、負の遺産コードの解消をきっかけにライブラリの導入を検討

―はじめに、「ManageOZO3」について教えてください。

杉浦さま
経費精算、勤怠管理、ワークフローなどの業務をまとめてデジタル化させることで、働くすべての人たちの事務作業や手間を削減する業務フロントシステムです。世の中の変化に合わせて、柔軟な働き方や法改正に対応した機能を搭載しており、幅広い業務領域で役立つサービスとなっています。
今回Wijmoを導入した「ManageOZO3」は、Manageシリーズの3代目にあたります。初代が2002年、2代目が2011年、現行の3代目を2016年にリリースしています。

杉浦 嘉文さま
プロダクトサービス本部 プロダクト開発部
ManageOZO3グループ
グループリーダー

―20年近く使われ続けているシステムなのですね。ManageOZO3の発売開始からしばらく経つようですが、開発の課題やシステムのバージョンアップサイクルについて教えてください。

杉浦さま
環境変化への対応やお客様からの要望に応えるため、年に3回ほどバージョンアップをしています。

杉浦さま
初代の発売開始からメジャーバージョンアップを2回行っていますが、実は中身の作り変えは1回もしていません。ですので、20年以上前のソースコードをずっと使っていて、HTMLをベタ書きするといったいわゆる負の遺産的なコードがかなりある状況です。この状況を改善するためにライブラリの導入を検討していました。

経費システムのダッシュボード実装で欠かせない機能とは?

―ManageOZO3にWijmoを導入いただいた理由を教えてください。

杉浦さま
新機能を追加するにあたり自力で開発するのは難しいと感じたためです。具体的には、経費の内訳をグラフや推移表で確認できる経費ダッシュボードという機能を新たに搭載したのですが、この機能を実装するにあたりピボットテーブルを視覚化できるOLAPの機能は欠かせませんでした。
あと、1レコードを複数行で表示できるMultiRowのように、痒い所に手が届く機能が搭載されているのもWijmo採用のポイントです。データ項目が多いとき、横スクロールだと見づらく操作性も良くないので1つの画面にデータをコンパクトに収めたいのですが、他社製品だとそういう機能がなくて…。
和暦表示にも対応していたりと、日本企業向けにしっかり対応されているのだなという安心感があるので、そのあたりも選定に繋がっていますね。

―1つの画面にデータを表示させたいというのは日本の業務システムではあるあるですね。他社製品も検討したとお伺いしましたが、そのあたりの検討状況はいかがでしたか?

杉浦さま
Wijmo以外で検討した製品はたくさんありましたが、先ほど申し上げたように日本文化に対応したコントロールがあることに加え、日本語で技術サポートを受けられるのは魅力的でした。英語で問合せるのと日本語で問合せするのでは、心理的に全然違うので…(笑)また、Wijmoは年に何度かバージョンアップをしているようだったので、今後の機能追加や改善にも期待が出来ました。
それから、他社製品のほか御社のSpreadJSも検討したのですが、SpreadJSは外観・操作性ともに非常にExcelライクで、ユーザー自身でシートを追加できたりセルを編集したりできてとても優秀な反面、自由度が高すぎるのがネックでした。SpreadJSとWijmoのFlexGridを比較した結果、弊社プロダクトではコントロールに対する制御のしやすさというポイントでWijmoがマッチしたのも、採用理由の1つです。

少ない労力でグラフィカルなUIを実現。開発工数も大幅に削減できたと実感

―ManageOZO3のどのような機能の実現にWijmoを利用いただいているのでしょうか。

杉浦さま
OZO3にはいくつかアプリケーションがあり、その中の「OZO3 経費」と「OZO3 勤怠」に利用しています。
「OZO3 経費」の経費ダッシュボードにはOLAPやCollectionView、Inputなどのコントロールを組み込んでおり、単にグラフやチャートを表示するだけではなく、対象の日付や部門、科目などを絞り込みしてデータを分析できるようしているんです。
今は経費ダッシュボードしかありませんが、今後、勤怠ダッシュボードやお客様から要望いただいたグラフ表示などに拡張していきたいと考えています。

杉浦さま
それから、「OZO3 勤怠」の休暇情報一覧にFlexGridを使っています。以前はHTMLでゴリゴリ書いていたので行や列を追加するだけでも大変でしたが、Wijmoのおかげで表が作りやすくとても助かっています。

―多数のコントロールをご利用いただいているんですね。Wijmoを利用するなかで躓いた点があった場合、どのように解決されましたか?

杉浦さま
何度か問合せすることもありましたが、デモがとても充実しているのでそこを確認すれば解決することが多かったです。
AngularなどのJavaScriptフレームワークは使わずにシンプルにJavaScriptで開発しているのですが、AngularやReact、Vue.js に加え、フレームワーク無しのJavaScriptのサンプルコードも豊富にあるので助かりました。

―Wijmoを導入してみて、開発工数の削減は実感できましたか?

杉浦さま
1つの画面の見た目を従来のやり方で作成するのとWijmoを利用するのとでは、工数は半分程度にはなっているとは思います。テーブルくらいなら何とかなりますが、このグラフやチャートを自分たちで作るのは無理ですね。
正直、グラフィカルに表現するためのコーディングには時間を費やしたくなくて、どちらかと言うとロジックを組む部分にしっかり力を注ぎたいんですよね。Wijmoを利用すれば見た目を作る部分の労力は本当にいらないので、工数は大幅に削減できていると感じます。

―ダッシュボードや休暇一覧について、お客様からの反応はいかがですか?

杉浦さま
ダッシュボードについては、UIの見た目でアピールできるので社内や弊社の販社さんにとても好評でした。元々、経費の内訳をダッシュボードで確認できるような機能はなかったので、データを視覚的に見られるようになって嬉しい、といった有り難いお声をお客様からいただいています。
休暇一覧も同様に、とても使いやすくなったと高い評価を得ています。

今後の展望とメシウスに期待することとは?

―ManageOZO3では年数回バージョンアップを行っているとのことでしたが、今後の予定についてお聞かせください。

杉浦さま
ここ数年は電子帳簿保存法をはじめとした電子化の流れから、経費精算や債権債務などの会計領域のお声がけが多く、弊社としても、これから成長していくためには会社の会計をしっかり把握・分析していくことが大事だろうと考えているので会計領域の機能開発に力をいれています。
さらに、昨年夏に予実管理という管理会計のアプリケーションをリリースしており、財務会計だけではなく、会社の経営をさらに支援するアプリケーションの開発を行っています。今後もインボイス制度など会計領域は引き続きホットですが、勤怠管理や他のManageOZO3のアプリケーションも機能アップしていく予定です。
また、ManageOZO3はグループ会社様にも多く利用していていただいており、グループ間での稟議申請など、グループ会社で利用するための機能アップも検討しているところです。

―ManageOZO3はどんどん進化していくのですね。今後もWijmoを活用していく予定はありますか?

杉浦さま
HTMLで作ったテーブルは他のアプリケーションにもたくさんあるので、まずはそれを置き換えていきたいと思っています。経費ダッシュボードのようなグラフィカルなグラフについては、予実管理など数字を扱うようなアプリケーションにも拡張していけるといいかなと考えています。

―引き続きご利用いただけるとのことありがとうございます。今後もご活用いただくにあたり、メシウスに要望やご意見などはありますか?

杉浦さま
今後も機能の追加や強化して、バージョンアップを続けていってほしいです。
あと、汎用的な機能がたくさん入っているというのがWijmoの売りだと思うのですが、それに加え、旧システムから新システムへの移行しやすさという観点でなにか付加価値があると良いのではと思いました。
今後、システムの置き換えがどんどん増えていくと思いますので、そういうときに選定したいと思える製品だとより良いですね。

―貴重なご意見ありがとうございました。ManageOZO3のさらなる進化、楽しみにしています。本日はありがとうございました。


取材協力:2021年12月

  • グレープシティ株式会社は、2023年11月1日よりメシウス株式会社に社名を変更しました

株式会社 ITCS

株式会社 ITCS

本社所在地〒450-0003
愛知県名古屋市中村区名駅南一丁目17-29 広小路ESビル8F
設立1995年10月
主な事業内容【クラウドサービス事業】
・Manageクラウドの企画、開発、サポート
【クラウドインテグレーション事業】
・ワークフローソリューション(ManageOZO3)
・管理会計ソリューション(ManageOZO3)
・ERPソリューション(奉行シリーズ他)
・データ連携ソリューション(ManageLINK)
・クラウドアプリ構築ソリューション(Salesforce・kintone)
URLhttps://itcs.jp/

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