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サッポロウエシマコーヒー株式会社

サッポロウエシマコーヒー株式会社

サッポロウエシマコーヒー株式会社は業務用食品卸北海道地区シェアNO1を誇り、地場最大のコーヒーメーカーとして地域に根差した営業活動を行っている。25,000を超える取扱商品を管理するために、同社ではUCCグループ共通の基幹システムとは別に、見積作成、受注確認、販売管理といった日常業務に利用する独自の社内システムを自社開発している。
今回は同社でシステム開発をご担当している谷藤様、大島様に、SPREAD、InputManを利用した開発についてお話を伺った。

開発概要
開発案件使用製品主な利用機能
社内システム(「見積」「在庫確認」「売上分析」「受注」「発注」など各種業務システム)SPREAD for ASP.NET
SPREAD for Windows Forms
表作成/表計算/チャート/Excel出力/コンテキストメニュー
InputMan for ASP.NET
InputMan for Windows Forms
入力検証/エラー通知/入力補助/カレンダー/ファンクションキー
ActiveReports for .NETセクションレポート/PDF出力

システム概要

業務に必要なWebシステムをポータル画面に集約。
iPadでの活用も進む

― 自社開発しているシステムについて教えてください。

大島様
「見積」「在庫確認」「売上分析」など日々の業務で利用するWebシステムを自社開発しています。各システムはポータルサイト(SUCポータル)に集約し、社員全員が常時アクセスできるようにしています。

谷藤様
SUCポータルにしたのは2005年。既存のオフコン開発のシステムではビジネス変化に対応できず、事業部門に必要な情報をタイムリーに提供できないという課題があり、『社員がExcelやPCスキルが無くてもかんたんスピーディに必要な情報を得ることができるシステム』をコンセプトにASP.NETのWebシステムを新しく立ち上げました。

2009年のポータル改修、2010年の給食システムの新規開発といった大規模な改変もありますが、日々各種システムの新規追加・改修を重ねて現在の形になっています。

大島 宏之(おおしま ひろゆき)様
サッポロウエシマコーヒー株式会社
管理本部 IT/システムグループ

― 現在でも新規開発や改修を続けているのですね。

大島様
情報はオープンにし全社員で活用する組織風土ですので、「こんなシステムが欲しい」「この情報を共有したい」と業務改善できそうな新規システム案が生まれると、新しいシステムを開発しポータルに追加していっています。

谷藤様
“すぐ作って公開、運用しながら改修”とスピーディに回せるのが、インストールや再配布の必要がないWebシステムの良さだと考えています。新規開発の場合は2~3週間でとりあえず公開し、実際に利用する現場の方と対話しながら改修しています。

大島様
2012年から営業社員に導入されたiPadでも、各種システムは同じように操作できます。100名ほどの営業メンバー全員に配布されているiPadは、今では営業活動の必須アイテムです。

SUCポータル/iPadでの利用
全社員が利用するSUCポータルには、「見積作成」「在庫確認」「売上分析」などさまざまなシステムが集約されている。
iPadで利用する際にもタッチしやすいように、タイル状の画面デザインを採用

SPREADの活用

表画面を短期開発。チャートやExcel出力も簡単に実装

― SPREADを導入したきっかけを教えてください。

谷藤様
SUCポータルの立ち上げにご協力いただいた富士通北海道システムズ(現富士通システムズイースト)さんが、「これ使うと開発が断然はかどるんだよ」とSPREADを導入したのが最初です。

谷藤 亮子(たにふじ りょうこ)様
サッポロウエシマコーヒー株式会社
管理本部 IT/システムグループ

大島様実際SPREADを使ってみると非常に使いやすかったです。何より開発がラク。標準のグリッドだけでは短期開発はとても無理でした。SPREADを導入したからこそ“すぐ作って公開、運用しながら改修”という流れを作れたと思っています。

― 利用しているSPREADの機能を教えてください。

大島様多くのシステムで共通機能として利用しているのは表作成、表計算、チャート、Excel出力です。

谷藤様セルの値だけでなくレイアウトや関数なども保ったままExcelに出力できる機能は、2005年当時COBOLでCSVカンマ区切りのファイルレイアウトをコツコツ作っていた私たちには画期的でした。

大島様ページング時のデータのロードや、入力時の動的な計算などが非同期で行えるコールバック処理も便利です。難しいJavaScriptを書かなくても実装でき必要なときに自動更新してくれるので、ユーザビリティの向上にも寄与できています。

谷藤様Internet Explorer 11対応のために導入した新バージョン8.0Jを使用して、仮想ページングやコンテキストメニュー、フィルタ機能などを既存システムに追加実装しました。また、操作性向上のためにコンテキストメニューには、必要最小限のコピーとペースト機能だけを追加しましたが、「操作しやすくなった」と営業メンバーからも好評です。

InputManの活用

エラー通知、検証機能をノンコーディングで実現

― 入力画面開発にはInputManを採用いただいていますが、きっかけは何だったのでしょうか?

谷藤様InputManの導入は、2010年の給食システム「CAMUI」の開発時です。入力項目が多いシステムでしたので、入力を制御する開発ツールを探していました。開発協力会社の富士通グループのライブラリなども候補にあがりましたが、メシウスのWebサイトで公開されていたInputManの製品情報を見つけ、製品デモで実際に触って「欲しいのはまさにこんな機能!」となり採用を決めたのです。

― ありがとうございます。InputManのどのような機能が開発要件と合っていたのでしょうか?

大島様カレンダー表示機能や、入力文字種の検証機能がほぼノンコーディングで実現できることが採用するうえでは大きかったです。他にもバルーンチップでのメッセージ表示、ファンクションキーの割り当てなど欲しい機能が多くありました。

谷藤様バルーンチップは表示内容を変更できるので、入力内容や手順を説明する入力ヘルプのような形でも利用しています。テンキーを利用しての入力する社員が多い受注入力画面における、Enterキーによるフォーカス遷移も大変重宝しています。

開発方法

製品デモやナレッジベースのサンプルコードを有効活用

― スピード開発はどのように進めるのでしょうか?

大島様メシウスのWebサイトにある製品デモで実際の機能を確認して、そのサンプルコードをコピーして開発に利用することが多いですね。

谷藤様新機能なども製品サイトやデモで操作性をイメージできるので助かっています。
そして「この機能便利そうだから入れてみよう」と思ったらまず作ってみる。

大島様ナレッジベースのコードもよく参考にします。やはり他の開発者の方も同じような箇所でつまずくみたいで(笑)。
逆に一から開発することは少ないです。サンプルコードや、既存システムで利用した画面や機能のコードを再利用することで短期開発を実現できていますし、システム全体での画面や操作性の統一にも寄与できていると思います。

谷藤様E-mailサポートもよく利用しています。開発中に発生した問題に対して何かしら解決策・回避策を提示してくれますし、何よりレスポンスが早いので助かっています。

今後に向けて

iPadでの入力操作性を向上させたい

― メシウスの製品やサービスへのご要望があればお願いします。

大島様
iPadでの活用が進むにつれて、営業現場から入力操作を改善してほしいという要望が出てきています。PC用に画面を作った場合でも、iPad利用時に入力補助画面が自動で出るようにしたいです。

谷藤様
今後もWebの情報はぜひ充実させてください。こんなシステムやサービスを作りたいという新規構想や、現場の社員からの改善要望は常にあります。メシウスの開発ツールの機能をチェックしつつ日々の改修を続けていきたいです。

取材協力:2015年7月

  • グレープシティ株式会社は、2023年11月1日よりメシウス株式会社に社名を変更しました

サッポロウエシマコーヒー株式会社

サッポロウエシマコーヒー株式会社

所在地〒004-0005
札幌市厚別区厚別東5条1丁目4-26
創業1958年6月
事業内容業務用食品食材卸/総合給食事業/コーヒー焙煎加工・卸
URLhttp://www.u-coffee.co.jp/

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