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SPREAD for WPF 2.0J

グレープシティ株式会社(本社:仙台市泉区紫山3-1-4、代表取締役社長:馬場 直行)は、WPF向け表計算グリッドコンポーネント「SPREAD for WPF 2.0J(スプレッド)」を2017年7月31日に発売します。1開発ライセンス価格は172,800円(8%税込)です。

SPREADは、Microsoft Excel®のような外観と操作性を備えた表計算データグリッドコンポーネントです。1994年のVBX版での発売以来、多くのエンドユーザー、開発者からの支持を得て累計出荷ライセンス数が140,000※を越える実績を誇ります。SPREAD for WPFはSPREADシリーズの特長を継承しつつ、1レコードを複数行で表示するレイアウトや、明細分類ごとの見出しや集計行を挿入できるグループ化といった独自機能も備え、高度な業務要件に柔軟に対応します。
※ActiveX/Windows Forms/ASP.NET版を含めたSPREADの総出荷ライセンス数

付属のGUIデザイナはExcelのような使い勝手で、コントロールのスタイル、行・列・セルの外観や条件付き書式などをノンコーディングで設定できます。また、グループデザイナ、テンプレートデザイナ、ヘッダデザイナにより複雑なレイアウトの表も容易に設計でき、アプリケーションの開発工数削減に貢献します。

業務アプリケーションに求められる一覧表示には、行の規則的な繰り返しでは満たしきれない高度な要件が求められ、また日本市場においてはExcelのようなインタフェースが多く望まれます。SPREADはどちらの要求にも柔軟に応え、オリジナリティの高いレイアウトを実現しつつも、エンドユーザーにはなじみのある操作性を提供する業務アプリ開発を可能にします。セルのマージ、複数行・複数列のヘッダ、交互行の背景色や豊富な線種の罫線を駆使できるほか、レイアウトテンプレートにより1レコードを複数行で表現したり、分類ごとの小計や総計を示す行を挿入したり、表現力に優れ自由度の高い「表」を実現します。また、フィルタリング、ソート、数式の計算、行・列・セルのドラッグ&ドロップによる移動、オートフィル、条件付き書式といった多彩なExcel互換機能を搭載し、Excelファイルへの出力や読込にも対応します。

また、SPREADは優れた編集機能も備えます。日本仕様の入力を支援する「InputMan for WPF」を組み込んだセル型は、入力文字種を指定できるテキスト型セルや日付入力に特化した日付時刻型セルなど、データ型や用途に応じたきめ細かい編集機能を提供します。

今後のWindowsフォームからの移行案件の増加を見込み、新バージョンでは利用頻度の高い機能のプロパティ化やイベント追加を行い、Windowsフォーム開発に近い実装を可能にしました。また、セルへのバインディングをサポートすることでMVVMパターンによるWPFらしいアプリ開発にも対応します。

SPREAD for WPF 2.0Jの主な新機能

新バージョン2.0Jでは、Visual Studio 2017に対応したほか、フィルタリングやドラッグフィルといったExcel互換機能の強化でユーザーエクスペリエンスも向上しています。外観においてもExcel 2013/2016のスタイルに対応し、Excel互換の数式も新たに120種を追加。ExcelライクなWPFアプリケーションの開発を大幅に支援します。

Excel互換機能の強化
フィルタリング・ソートを強化
グリッドで多くのデータを扱うシーンでは欠かせないフィルタリング機能を強化しました。フィルタリングドロップダウンには、これまでのチェックボックスによる複数項目の選択のほか、「指定の値に等しい」「指定の値で始まる」などを選択できるテキスト/数値/日付フィルタの項目や、任意のテキストに絞り込める検索ボックスを追加しました。操作性も外観もよりExcelライクになり、エンドユーザーにとって使いやすいアプリケーションを実現できます。また、フィルタリングに加えソートにおいても、固定行を対象から除外するプロパティを追加しました。タイトルや集計として使う先頭行や末尾行はそのままで、フィルタリングやソートを実行できます。

ドラッグフィルがさらに便利に
セルのフィルハンドルをドラッグして入力できるドラッグフィル(オートフィル)機能を改善しました。テキストを含む数値の連続データ入力が可能になり、例えば「A1」という値のセルのフィル操作で「A2」「A3」「A4」といった連続データが入力できるようになりました。「10cm」や「第1回」のような接尾語や接頭語、あるいは両方を含む数値や「00001」のようなゼロ補填された数値にも対応します。

Excel 2013/2016スタイルのテーマを追加
Office 2013および2016のExcelスタイルのテーマを追加しました。それぞれ、カラフル、濃い灰色、薄い灰色、黒、白にも対応しています。

120種の新しい関数と計算機能の向上
Excel 2010/2013/2016で追加された数式120種を追加しました。SPREAD for WPFの組み込み関数の合計は448種となります。
また、グループ集計やSUBTOTAL関数による計算で、非表示セルを計算結果から除外できるようになりました。

セルレベルでのバインディングをサポート
セルの外観を定義する基底クラスであるCellPresenterクラスにValue依存関係プロパティを追加しました。これにより、セルのValueプロパティへのバインディングが可能となります。セルの値変更をトリガーとしてViewに変更を通知するといったMVVMパターンでの設計にも対応します。画面制御をビジネスロジックから分離し、アプリケーションの保守性向上に寄与します。

利用頻度の高い機能のプロパティ化とイベント追加
WPFの最大の特長といえば、XAMLコードでTemplateやStyleを使用し外観を柔軟に変更できるということが挙げられます。しかし、コントロールを形成する要素やビジュアルツリー構造を理解していないと実装が難しく、また小さな範囲のスタイル変更だけで何十行にもわたるコーディングが必要になる場合もあります。これまで複雑なTemplateやStyle設定が必要だった利用頻度の高い次のスタイル設定を新バージョン 2.0Jでプロパティ化しました。

・アクティブセルの背景色/文字色
・選択範囲の背景色の不透過度
・ヘッダセルのマウスホバー色

また、Windowsフォームから移行したユーザーから強い要望のあった次のイベントを追加しました。

・フィルタリングが行われたときに発生するFilteredイベント
・セルの値が変更したときに発生するCellValueChanging/CellValueChangedイベント

WPFでありながら、イベントをハンドルし処理を実装するというWindowsフォーム開発者にとっては親しみやすいプログラミング手法もサポートすることで、Windowsフォームからの移行の抵抗を軽減します。

必要システム

開発環境OSWindows 7/8.1/10/Server 2008/Server 2008 R2/Server 2012/Server 2012 R2/Server 2016
開発ツールVisual Studio 2012/2013/2015/2017
デザインツールBlend for Visual Studio 2012/2013/2015/2017(必須ではありません)
開発言語Visual Basic、C#
運用環境OSWindows 7/8.1/10/Server 2008/Server 2008 R2/Server 2012/Server 2012 R2/Server 2016
フレームワーク.NET Framework 4.5.2/4.6/4.6.1/4.6.2/4.7

※ Blend for Visual Studio 2015/2017ではデザイナは使用できません。

新しいライセンス体系

開発ライセンスは、これまでのコンピュータ1台に対して1ライセンスだったマシン単位のライセンス体系から、ユーザー単位での体系になります。1人の開発者につき1ライセンスが必要ですが、1ライセンスで3台のマシンに製品をインストールできます。異なるOSでの動作確認や設計作業のたびに、ライセンスの入れ替えを行うといった手間が省け、より使いやすく開発効率を高めます。

長期運用を支援する新サービス

開発したアプリケーションを長く運用していただくために、最低7年の長期保守サービスを新たに提供します。保守サービスの契約期間中は、テクニカルサポート、フリーアップグレードのサービスをご利用いただけます。

開発元

グレープシティ株式会社
所在地宮城県仙台市泉区紫山 3-1-4
電話番号022-777-8210
ホームページhttps://developer.mescius.jp/