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Benefits

特長

セキュリティ強化に有効なSSLに対応したメール送受信やファイル転送などのネットワーク通信アプリケーションを作成できるコンポーネントセットです。

大容量のファイルをコンピュータ間で受け渡しするFTP、電子メールでメッセージを交換するSMTP、POP3、IMAP4プロトコルの利用による通信プログラムを少ない工数で開発できます。

通信内容を暗号化してセキュリティを強化

SSL(SSL 2.0/SSL 3.0/PCT/TLS)に対応したセキュア通信をサポートします。サーバーとの通信を暗号化し、「盗聴」「改ざん」「なりすまし」などを防ぎ、重要な情報の漏えいを回避することができます。

IPv6に対応

従来のIPv4アドレスのほか、IPv6形式のアドレスによるネットワーク通信もサポートしています。次世代のインターネット環境にも対応します。

デジタル署名、暗号化

Secure MailはS/MIMEに対応しているため、メールにデジタル署名を施したり、メールを暗号化したりすることによって大事な顧客や取引先へ送信するメールの信頼性や安全性を高めることができます。

日本語エンコード「ISO-2022-JP」

メールで使用する文字コードに .NET FrameworkのEncodingクラスでサポートされている文字コードから任意に指定することができるため、日本国内で標準的に使用されている「ISO-2022-JP」でエンコードしたメールを作成することができます。

データを圧縮

Secure FTPは、MODE Zによる圧縮通信に対応しています。送信時にデータを自動的に圧縮し、受信時に自動的に解凍します。データを圧縮することで、転送処理のパフォーマンスを向上します。

一括ファイル転送

Secure FTPは、フォルダ指定やワイルドカードによるファイル指定のほか、ファイルの更新日付やファイルサイズなどの条件によるファイル転送をまとめて処理することもできます。複数ファイルを一括転送するプログラムを効率よく作成します。

仕様

Secure iNetSuite for .NETはSecure FTP for .NETとSecure Mail for .NETの2製品が含まれています。
両製品はそれぞれ単体としても販売しています。

ファイル転送コンポーネント
Secure FTP for .NET

  • SSL(FTPS、FTP over SSL/TLS)に対応したファイル転送(Explicit、Implicitの両モードに対応)
  • パッシブ転送モードによるプロキシサーバー経由でのファイル転送
  • IPv4、IPv6アドレスに対応
  • MODE Zによる圧縮通信
  • 接続するサーバーに合わせた文字コードの指定
  • 単一、複数ファイルのいずれも1つのメソッド呼び出しで転送を実行
  • ワイルドカードによる転送ファイルの一括指定
  • 任意条件による複数の転送ファイルの一括処理
  • ディレクトリを指定し、中に含まれるすべてのファイルを転送
  • メモリ上のデータをサーバーに送信し、ファイルとして保存
  • 受信データをストリームとしてメモリ上に保持またはファイルとして保存

メール送受信コンポーネント
Secure Mail for .NET

  • SSLに対応したメール送受信(Explicit、Implicitの両モードに対応)
  • S/MIMEに対応した暗号化メールとデジタル署名付きメールの送受信
  • SMTP、POP3、IMAP4プロトコルをサポート
  • IPv4、IPv6アドレスに対応
  • メールで使用する文字コードの指定
  • HTMLメールの送受信
  • 送信メールへのヘッダ行の追加
  • 受信メールへの返信と転送
  • 送信結果通知(DSN)によるメールの受信確認
  • ディスク上に保存されたメッセージをロードし、あて先を指定して送信
  • サーバー上のメールを1件ずつ、またはすべてを一度に受信
  • メッセージ全体、ヘッダ部のみ、または任意の行数など受信する範囲を指定
  • 送信済みのデータ量を知らせるイベントを利用した、メール送受信中の状況表示

新機能

IPv6に対応

いわゆるIPv4アドレス枯渇問題への対策として、IPv4に代わる新たなIPアドレスとして、今後IPv6でのインターネット接続への対応が必要となります。
Secure iNetSuiteではIPv6アドレスでのインターネット接続をサポートしており、次世代のインターネット環境に対応します。

ZLIBによる圧縮通信

Secure FTP for .NET

MODE Zによる圧縮通信に対応しました。通信データを自動的に圧縮するため、通信時にその都度ユーザーが圧縮・解凍する必要がなく、パフォーマンスが向上します。

MODE Zの圧縮効果
ファイルタイプ圧縮比率
テキストファイル15~20%
HTMLファイル25~30%
メディアファイル90~95%

通信データを圧縮するため、ファイル転送処理のほか、大量のファイルが保存されているディレクトリのList情報の取得でも効果があります。
サーバーがMODE Zをサポートしていない場合でも、送信時に自動的にデータを圧縮して転送し、圧縮された状態でサーバーに保存することができます。また、圧縮されたファイルは受信時に自動的に解凍されます。

EncodingMapによる適切なエンコード処理

Secure Mail for .NET

日本語で記述されたメール本文や件名は、通常はJIS(ISO-2022-JP)やShift_JISなどの文字コードでエンコードされて送受信されます。本製品ではこれらの日本語文字コードに対応しており、適切に処理します。また新たに搭載されたEncodingMapプロパティでは .NET Framework(以下 .NET)が認識できない不明な文字コード名が指定されたメールを受信した場合でも .NETがサポートしているコード名にマッピングさせることで、様々なエンコードに柔軟に対応できます。

必要システム

開発環境

開発ツールVisual Studio 2010/2012/2013/2015/2017/2019/2022
開発言語Visual Basic、C#
WebサーバーInternet Information Services(必須ではありません)
OSWindows 7/8/8.1/10/11/Server 2008/Server 2008 R2/Server 2012/Server 2012 R2/Server 2016/Server 2019/Server 2022

運用環境

Windows Forms/WPFアプリケーション

フレームワーク.NET Framework 4/4 Client Profile/4.5/
4.5.1/4.5.2/4.6/4.6.1/4.6.2/4.7/4.7.1/4.7.2/4.8
OSWindows 7/8/8.1/10/11/Server 2008/Server 2008 R2/Server 2012/Server 2012 R2/Server 2016/Server 2019/Server 2022

ASP.NETアプリケーション

サーバー
フレームワーク.NET Framework 4/4.5/4.5.1/4.5.2/4.6/
4.6.1/4.6.2/4.7/4.7.1/4.7.2/4.8
OSWindows 7/8/8.1/10/11/Server 2008/Server 2008 R2/Server 2012/Server 2012 R2/Server 2016/Server 2019/Server 2022
WebサーバーInternet Information Services
クライアント
ブラウザMicrosoft Edge

  • クラウド環境、並びに仮想環境における製品の対応状況についてはこちらのページをご覧ください。
  • 対応ソフトウェアはすべて日本語版のみです。日本語版以外の環境での動作は保証していません。ただしMicrosoft Azure Web Appsについては英語環境もサポートします。
  • Visual Studio 2017以降で本製品を使用する場合は、事前に「.NET デスクトップ開発」および「ASP.NET Web開発」ワークロードのインストールが必要です。後からワークロードをインストールした場合は、製品の再インストールを行ってください。
  • 32ビット(x86)および64ビット(x64)の両環境に対応しています。

ライセンスと価格

利用範囲ライセンス種別ライセンスの数え方ライセンス価格
開発-開発ライセンス本製品の機能を組み込んだアプリケーションを開発できます。コンピュータ1台に対して1ライセンス必要です。価格表
-配布コアサーバーライセンス本製品の機能を組み込んで開発したサーバーサイドアプリケーションを運用環境へ配布できます。サーバー1台に対し、プロセッサーのコア数(2コア単位)に応じたライセンスが1つ必要です。
-配布ランタイムライセンス本製品の機能を組み込んで開発したクライアントサイドアプリケーションを配布できます。ランタイムフリーです。 ※1

※ Secure iNetSuite for .NETは、Secure FTP for .NETとSecure Mail for .NETの2製品が含まれています
※1 ユーザーとの対話を伴わず一括処理するバッチ形態のアプリケーションの場合、コアサーバーライセンスが必要です

よくある質問

Q1. 同一の環境で、Secure iNetSuite 2.5Jと共存できますか?

ネームスペースやアセンブリ名が異なるため、同一の環境でSecure iNetSuite 2.5Jと共存させても、互いの動作に影響を与えることはありません。ただし、Secure iNetSuite for .NET 4.0JとSecure iNetSuite 2.5Jがサポートしている動作環境が異なりますのでご注意ください。
製品がサポートされている環境に関しては、弊社Webサイトの「製品の対応環境」でご確認下さい。
製品の対応環境を確認する

Q2. Visual Studio .NET 2002/2003やVisual Studio 2005/2008でも使用できますか?

Secure iNetSuite for .NET 4.0J は .NET Framework 4でビルドされたアセンブリで提供されます。このため、Visual Studio 2008以前の環境では使用できません。Visual Studio 2010/2012/2013/2015/2017/2019でご使用下さい。

Q3. Secure iNetSuite 2.5Jとの互換性はありますか?また旧バージョンで作成したプロジェクトを移行できますか?

Secure iNetSuite for .NET 4.0Jは .NET Frameworkの強力なマルチスレッドプログラミングの仕様を取り入れ、新たな設計で開発されております。このためSecure iNetSuite 2.5J とは互換性が無く、旧バージョンで作成したプロジェクトをそのままSecure iNetSuite for .NET 4.0Jで使用することはできません。
製品の設計や仕様が大幅に変更されているため、プロジェクトを簡単に移行できる移行ツールなども提供されておりません。

製品ヘルプに、旧バージョンとの違いやメンバ対応表を収録しておりますので、プロジェクト移行時の参考情報としてご活用ください。

※ マルチスレッドプログラミング採用による2.0Jとの互換性については技術資料にて詳細を公開しています。
技術資料:Secure iNetSuite for .NET 4.0Jの新仕様について