クラウド・仮想環境の対応ポリシー
.NET製品をクラウド、並びに仮想環境上で使用する場合の対応ポリシーについて説明いたします。
クラウド環境
注意事項
クラウド環境については、アプリケーションの運用環境のみ対応しています。クラウド環境上の仮想マシンにVisual Studioや製品をインストールして、開発環境として利用する使用方法には対応していません。
クラウド環境上の仮想マシンは、起動のたびにホストマシンが変動します。そのため、製品インストール済みの仮想マシンイメージを別のホストマシンへ移動(コピー)した場合と同じ状態になり、結果的に認証した開発ライセンスが無効な状態になります。
たとえば、特定の物理ホストマシンを専有するような契約のクラウドサービスであれば、ライセンスが無効にならない可能性もありますが、弊社では動作確認や動作保証を行っておりません。
開発環境については、クラウド環境ではなく、ローカル環境の物理マシンまたは仮想マシンへ製品をインストールし、ご利用ください。
必要システムとライセンス
クラウド環境を運用環境として使用する場合の必要システム及びライセンスは、物理マシン環境を運用環境として使用する場合と同様のものが必要です。必要システムについては、各製品のリリースノートをご確認ください。
対応状況
ASP.NETアプリケーションの運用サーバー環境として、クラウド環境に対応している製品は、以下の通りです。
Amazon Web Services
Amazon EC2
対応製品 | バージョン | 詳細(最新バージョン) | 特記事項 |
---|---|---|---|
ActiveReports for .NET (Standard/Professional) | 9.0J以降 | リリースノート | |
ComponentOne for ASP.NET MVC | 2015J v3以降 | リリースノート | |
ComponentOne for ASP.NET Web Forms | 2015J v2以降 | リリースノート | |
InputMan for ASP.NET | 8.0J | リリースノート | |
InputManPlus for ASP.NET | 10.0J | リリースノート | |
Secure iNetSuite for .NET | 4.0J | リリースノート | |
SPREAD for ASP.NET | 8.0J以降 | リリースノート |
Google Cloud Platform
Google Compute Engine
対応製品 | バージョン | 詳細(最新バージョン) | 特記事項 |
---|---|---|---|
ActiveReports for .NET (Standard/Professional) | 12.0J SP1以降 | リリースノート | |
ComponentOne for ASP.NET MVC | 2018J v1以降 | リリースノート | |
ComponentOne for ASP.NET Web Forms | 2018J v1以降 | リリースノート | |
InputManPlus for ASP.NET | 10.0J Update 2以降 | リリースノート | |
SPREAD for ASP.NET | 10.0J SP2以降 | リリースノート |
Microsoft Azure
Azure Virtual Machines
対応製品 | バージョン | 詳細(最新バージョン) | 特記事項 |
---|---|---|---|
ActiveReports for .NET (Standard/Professional) | 9.0J以降 | リリースノート | |
ComponentOne for ASP.NET MVC | 2015J v3以降 | リリースノート | |
ComponentOne for ASP.NET Web Forms | 2015J v2以降 | リリースノート | |
InputMan for ASP.NET | 8.0J | リリースノート | |
InputManPlus for ASP.NET | 10.0J | リリースノート | |
Secure iNetSuite for .NET | 4.0J SP7以降 | リリースノート | |
SPREAD for ASP.NET | 8.0J以降 | リリースノート |
Azure Web Apps(Azure App Service)
Azure Web Apps上に配置されたアプリケーションはサンドボックス内で動作するため、製品によっては制限事項が存在します。
対応製品 | バージョン | 詳細(最新バージョン) | 特記事項 |
---|---|---|---|
ActiveReports for .NET (Standard/Professional) | 11.0J SP2以降 | リリースノート | 制限事項を見る |
ComponentOne for ASP.NET MVC | 2017J v2以降 | リリースノート | 制限事項を見る |
ComponentOne for ASP.NET Web Forms | 2017J v2以降 | リリースノート | 制限事項を見る |
InputManPlus for ASP.NET | 10.0J | リリースノート | |
Secure iNetSuite for .NET | 4.0J SP7以降 | リリースノート | 制限事項を見る |
SPREAD for ASP.NET | 10.0J | リリースノート | 制限事項を見る |
記載のないクラウドサービスについて
こちらに記載のないクラウドサービスのサポート状況については、弊社「ツール事業部 営業部」、またはテクニカルサポートまでご相談ください。
仮想マシン(ホストOS型/ハイパーバイザ型)
対応状況
Microsoft Virtual PCのようなホストOS型、Microsoft Hyper-V、VMware vSphereのようなハイパーバイザ型、いずれの形式の仮想マシンの環境においても、仮想マシン上のシステム(ゲストOSやVisual Studio、.NET Frameworkのバージョン等)が、製品の必要システムを満たすものであれば、.NET製品は利用可能です。
ただし、仮想マシン環境に依存する何らかの問題が発生した場合には、対応が困難なため、制限事項とさせていただくことがあります。また、個別の対応モジュールの提供などは行っておりません。あらかじめご了承ください。
また、仮想マシン上にデスクトップアプリケーションを配置して運用する場合、サポートされる画面転送(接続)の方式はWindows標準の「リモートデスクトップ接続」のみとなります。それ以外の方式で画面転送する場合の動作保証は行っておりませんので、ご使用に関しましては十分に検証された上でご判断くださいますようお願いいたします。
※リモートデスクトップ接続環境上での利用をサポートしている製品はこちらを参照してください。
※Iaasなどクラウド環境上で仮想マシンを利用する場合はこちらを参照してください。
VDI方式の環境上での運用について
Microsoft VDIや、Citrix XenDesktopのようなVDI(Virtual Desktop Infrastructure)方式の仮想化基盤上で仮想マシンを運用する場合も同様に利用可能です。ただし、前述の通りサポートされる画面転送(接続)の方式はWindows標準の「リモートデスクトップ接続」のみとなります。それ以外の製品独自の方式で仮想マシン環境を画面転送する場合の動作保証は行っておりませんので、ご使用に関しましては十分に検証された上でご判断くださいますようお願いいたします。
必要システムとライセンス
必要システムについて、仮想マシン/物理マシンの区別は特にありません。動作保証の範囲についても、基本的に物理マシンの場合と同様になります。必要システムの詳細は各製品のリリースノートをご確認ください。
仮想マシン環境へ製品をインストールする場合には、物理マシン環境へインストールする場合と同様に、その仮想マシンに対するライセンスが必要です。また、製品インストール済みの仮想マシンイメージを複数コピーして使用する場合には、同時使用の有無にかかわらず、その仮想マシン台数分のライセンスが必要となります。
ライセンス認証および認証解除の手続きは、物理マシンで使用する場合と同じです。ただし、製品インストール済みの仮想マシンイメージを、別の物理マシンに移動(またはコピー)して使用した場合、マシンのハードウェア構成が変化したと判断され、ライセンスが無効な状態になる可能性があります。仮想マシンイメージを別の物理マシンに移動して使用する場合は、移動前にライセンス認証解除の手続きを行い、移動後にあらためてライセンス認証の手続きを行ってください。
仮想環境(SBC方式)
対応状況
SBC(Server Based Computing)方式は、サーバ側で実行されたアプリケーションをクライアント側のユーザー全員が共有する方式で、シンクライアント環境の実装方式の1つです。SBC方式の仮想化ソフトウェアの代表例としては、Windows Terminal Server(ターミナルサービス、リモートデスクトップサービス、Microsoft RemoteApp)やCitrix MetaFrame(メタフレーム)/Presentation Server/XenAppが挙げられます。以下の製品はアプリケーションの運用環境として「Microsoft RemoteApp」をサポートします。それ以外の仮想化ソフトウェア、および弊社製品の組み合わせで利用される場合は動作保証されません。
Microsoft RemoteApp
対応製品 | バージョン | 詳細(最新バージョン) | 特記事項 |
---|---|---|---|
InputManPlus for Windows Forms | 10.0J Update 2以降 | リリースノート | |
InputManPlus for WPF | 2.0J | リリースノート | |
MultiRowPlus for Windows Forms | 10.0J Update 2以降 | リリースノート | |
SPREAD for Windows Forms | 11.0J以降 | リリースノート |
こちらに記載のない環境上での動作は保証しておりません。これらの環境以外でのご使用に関しましては、十分に検証された上でご判断くださいますようお願いいたします。
リモートデスクトップ接続
対応状況
アプリケーションの運用環境において、Windows標準のリモートデスクトップ接続での利用に対応している製品は以下の通りです。
対応製品 | バージョン | 詳細(最新バージョン) | 特記事項 |
---|---|---|---|
InputMan for Windows Forms | 8.0J | リリースノート | |
InputManPlus for Windows Forms | 10.0J以降 | リリースノート | |
InputManPlus for WPF | 2.0J | リリースノート | |
MultiRow for Windows Forms | 8.0J | リリースノート | |
MultiRowPlus for Windows Forms | 10.0J以降 | リリースノート | CalendarGrid for Windows Forms 2.0JはSP1 (MultiRowPlus for Windows Forms 10.0J Update 2)以降で対応 |
PlusPak for Windows Forms | 8.0J | リリースノート | |
SPREAD for Windows Forms | 8.0J以降 | リリースノート | |
SPREAD for WPF | 2.0J以降 | リリースノート |
上記以外の製品はリモートデスクトップ接続環境での動作保証を行っておりません。ご使用に関しましては、十分に検証された上でご判断くださいますようお願いいたします。